2018年10月14日

先進議会の研修〜 高山市議会・多治見市議会

       9月議会が終わってから、
     3つの先進議会で研修を受けました。
     いずれも議会改革度ランキングで
                 毎年上位の議会です。     
    
   まずは議会運営委員会での視察研修として
     高山市議会と多治見市議会。
    視察報告書を以下に転記します。

【高山市議会】

 高山市は合併により日本一広い市となり、

 いやおうなく議会の果たす役割の重要性が増したとはいえ、

 休むことなく進めてこられた議会改革の取り組みを学ぶ貴重な機会となった。

 まず、

 1)市民の意見を的確に反映するため、あらゆる手段を使って意見交換をはかる。

 2)責任ある決定をするために、合意形成を目指し徹底して議員間討議を行う。

この2つを活動の軸としていることが明確だった。


 1)については、21か所の地域別市民意見交換会に加え、各種団体とも活発に

  意見交換会を行なっている実績からも、市民ニーズをしっかりと

  把握しようとする議会の姿勢が示されている。

  4校の高校生との意見交換会も積極的に開催されており、

  若い世代からの意見も大切にしようという試みもなされていた。

 そして市民の声を元に議員間討論によって行政に政策提言する

 仕組みが構築されていた。

 特に「広報広聴委員会」が重要な役割を果たしており、

 年間活動計画をみると「議会だより」と「意見交換会」が

 しっかりリンクされているのがわかった。

 市民からの意見を聴きっぱなしにせず、各委員会の課題として取り組み、

 その対応経過をまた市民に報告するという流れができていた。

 議会で決まったことを報告し、これに対し意見を聞くという

 形式となっている日進市議会との大きな違いがここにある。

  また2)については特に委員会での議論を大切にしているとのことだった。

 市長提案について説明を受け質疑のあと、

 議員間で議論をしながら論点を明確にし、

 委員会として政策提言もしていく。

 党派、会派を問わず合意形成をめざすための

 議員間討議をする必要があるのは、

 地方議会は国の政策実現よりも、

 地域課題解消に取り組まねばならないから、という説明に納得した。

  さらに総合計画など、市の重要計画に、議会として関与し提言することを、

 二元代表制に立つ地方議会の当たり前の役割としていることが素晴らしいと感銘を受けた。

 その他にも「政務活動費」の交付を申請制にしていることや、

 専門家を招いての研修を充実していることなど、

 「議会基本条例」の具現化を目標に、不断に改革に取り組む姿勢は見習わなければならない。


【多治見市議会】

 多治見市といえば西寺前市長の市政改革が知られているが、

 研修冒頭にご挨拶をいただいた古川現市長も「情報公開の徹底と、

 政策の実施段階に至るまでの市民参加の実現」をスローガンに

 強いリーダーシップを発揮している。

 その首長に対して議会が白紙追認せず、市のタウンミーティングとは違った

 車座の「対話集会」を通じて、よりきめ細やかな市民要望を汲み上げ、

 市の提案に修正をはかる議会活動が積み上げられていた。

 高山市と同様に地域、各種団体、若い世代との対話の機会を積極的に設けているが、

 各回のテーマ設定がしっかりと決められている。

 事前に各委員会が議論した上で準備されていることがよくわかった。

 車座での集会は声を荒げる人もなく、和やかに話し合えるとのこと。

 まさに「市民と向き合う議会」の姿があった。

  また高山市同様、議員間討議が活発になされていることに驚いた。

 委員会では議案審査、決算審査の流れに議員間討議が組み込まれ、

 月1回の全員協議会でもテーマを決めて議員間で意見を交わすとのこと。

 対話集会で拾いあげた声を、議員個人ではなく

 議会として政策提言に結びつけるためには

 議員間で徹底的に討議して合意形成をしていく。

 こうした活動は、すでに地方議会のスタンダードになりつつあるのだと実感した。

  そして多治見市議会の特徴として、市と何度もやりとりをしながら

 「総合計画」に関与していくというサイクルの構築がある。

 総合計画のサイクルを市長の任期に合わせていること、

 「総合計画にのっていない事業は実施できない」という原則があることから、

 「総合計画」の「基本計画」までを議決案件にしている。

 この点は「基本構想」までしか議決案件になっていない日進市議会として、

 再考する必要があると痛感した。

 行政からの反問権の行使も活発になされているが、

 それに対して議員、議会がしっかり向き合うために時間をかけて、

 汗を流して議員力、議会力を高めていることに非常に刺激を受けた研修だった。


【日進市議会としてどう取り組むか】

改革を不断に進める2つの議会について学ばせていただき、非常に感化を受けたが、

この学びをどう生かすかが重要となる。

日進市議会が進化するために、以下の点についてしっかり話し合い

改善をしたいと考える。


@ 現在の「議会報告会」の形式を見直し、各地域へ出かける形式に変える。

A 中学生、高校生、大学生、子育て世代との意見交換の場を設定する。

B 議員会討議の機会をつくる。まずは委員会での議案審査の際に

 「委員間討議」の時間を組み入れる。

C 全員協議会の活性化。議員提案、意見書案、附帯決議の際に

  全会一致をめざして議論する。

  さらに議員から話し合いたいテーマがある際に議長に申し出、

  全員で話し合うようにする。  

D 市民からの意見をもとに、政策提言につなげる「政策提言サイクル」を実行する。

E 市の「総合計画」に議会として関与できるようにする。

  そのためにはまず現在条例に規定されている

 「基本構想」までとなっている議決案件を「基本計画」に改正する。


   

  


posted by shimamura at 01:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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